7.07.2013

40_日本言論知図_08

<遺伝子・DNA>
「動物については、たとえば受精卵クローン牛では『Cビーフ』などの通称があるがそうした牛肉・牛乳などに表示義務はなく、すでに米国産肉や少量の国産肉が流通している。さらに世界的に自粛が続いている体細胞クローン牛肉/乳についても、日米欧で健康に問題なしとする報告書が出ており、流通へ向けた広報活動が展開されることになるだろう」
食べた人間に健康被害があるとか、生命倫理といった次元ではなく、生態系バランスを取り返しのつかない地点まで壊しそうな予感のする遺伝子操作。

<クローン技術>
「ヒトクローン研究から派生した遺伝子診断はすでに医療の現場で活用されている。これまで検査に数日を要した病気の原因特定の時間を短縮したり、発症前に潜在的なリスクを調べることも出来る」
「臓器移植のドナー不足を一気に解決」
「03年に解読を終えたヒトゲノムのうち個体的特徴を決める0.1%の操作を、どこでやめるべきか。特定の遺伝子を排除する出生前診断や選択中絶、特定の遺伝子を選択する着床診断や顕微授精、精/卵子の取引(米国では公認)、治療目的の遺伝子操作、遺伝子を再設計し着床させるデザイナー・べイビーにまで計画は及ぶ」
人間は、種単位の自己同一性にすがりついているだけなのか。

<宇宙開発>
「コンパクトな宇宙庁を設置することで、官僚の縄張り争いから外れ、長期的視野にたった専門家の意思決定で地道な研究を重ねられる体制を望む有識者の声もある」
研究開発のメリットは、軍事転用の可能性を前提とした軍事的抑止力、情報収集衛星の開発・運用、新しく生まれる産業での優位性、利権、名声など。

<スーパーコンピュータ>
「 .. その一方で、浜田剛長崎大助教が市販の安価なGPU(画像処理用集積回路ユニット)を多数つないでスパコン並みの計算機能(158テラFLOPS)を実現したと報じられた」
最先端スパコンの演算速度は34万テラFLOPS程度で中国製(2013年6月現在)。
日本の2010年度スパコン予算は227億円、市販のGPUは1個2~10万円。

ghostwriter