アーユルヴェーダと東洋医学の違い。
東洋医学は五臓六腑のバランスを中心に考えられています。
アーユルヴェーダは先にも少しお話ししましたが、water,earth,fire,air,spaceというインド的5元素の個々人のバランスにより、大まかにピッタ・ヴァータ・カパという3つの性質に分けています。
ピッタ:火の性質が強く表れていて、エネルギッシュ、激しい、など。
ヴァータ:風の性質が強く表れていて、軽く、乾燥しやすい、など。
カパ:水の性質が強く表れていて、重たく、冷たい、など。
大きく3つに分けてますが、身体の部分によって全体的にはヴァータの性質が強くとも部分的にカパがある、などと細かく細かく分けることができます。
産まれた時に元々持っていた性質から変化してずれてしまうほど不具合が生じるとされていて、元々持っている質を見極めなければなりません。バランスは人によって違うからです。
東洋医学もアーユルヴェーダも医食同源的な考えをしていますが、例えば東洋医学では食べ物は全て陰陽(中庸もあり)に分けられますが(さらに言うと五臓への作用もみる)、アーユルヴェーダでは食品はピッタ的、ヴァータ的、カパ的というのを食べ物のもつ作用や水分量なども考慮して複合的に分けられています。
さらに!アーユルヴェーダでは面白いことに、植物のもつカタチや色にも考慮されていて、自然界の物モノは、そのものの持つ作用に合ったカタチや色をしている…とのこと。つまり、赤い食べ物は造血効果があるとか、クルミは脳に効く、オリーブの実は卵巣によい、ブドウは肺にいい(肺胞と似ている)などなど。
非常に興味深いです。
by tomoko