6.05.2013

30_あなたにもわかる相対性理論_03

「実験の結果、光は常に一定の速度cで伝播することがわかっている。これが『光速度普遍の法則』だ。しかし、これはニュートン力学の『速度合成の法則』と矛盾している。『速度合成の法則』も実験によって証明されており、両者の矛盾に、アインシュタインは一年近く悩んだ。そしてついに、『時間は絶対的に定義されるものではなく、時間と光速度の間に話すことのできない関係がある』という着想を得て、その五週間後に特殊相対性理論を構築している」

「アインシュタインは『そもそも、2つのイベント(出来事)が同時であるということはどういうことか』という問いから出発した。そして、光の信号をやり取りして、同時であることを確認する手続きを考えた。あくまでも経験に基いて『同時である』ことを確認する術を考察したのである」

空を飛ぶ飛行機の操縦席から前方にピストルを撃つと、弾丸のスピードは、<飛行機の飛ぶ速度>+<ピストルから打ち出される速度>になります。しかし、飛行機から光を放ったとき、光のスピードはさらに早くなることはありません。

..というパラドックスの原因をニュートン力学に求めると、つまり前提のどこかが間違っている、という疑いの目を向けると、<時間>が真犯人として浮上します。

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