今朝、ちょっとしたドラマがありました。
私は大阪までの約2時間弱、毎朝同じ電車の同じ車両、そしてだいたい同じような座席に乗って通っています。私が乗る駅の四つ先までは単線なので、ほとんど無人駅です。乗る人も少なくて本当にのどかです。
6時過ぎの電車はいつも同じ顔ぶれで、単線上の駅から終着駅の大阪まで乗っているのは同じ車両では私の他に数人のサラリーマンの方だけです。
いつも隣の駅から乗ってくる白髪のサラリーマンは終着の大阪まで行く方です。ガラガラの車内なのにいつの頃からか必ずと言っていいほど私の隣に座ります。まぁ身なりからしてそんなに不審に思ったりはしませんが、座席がこんなに空いてるのになぜ??告白されたらどうしょう…なんて(^_^;)ハハ
先月くらいから何となく隣に座って来る時に軽く会釈だけするようになり、とうとう今朝話しかけられました☆☆
「ワタシは今週末に40年間勤めた会社を退職するんです。いままで本当にお世話になりました。」
「え⁈」
「いつもガラガラの車内で隣に座らせてもらい、窓際の寒さをしのいでおりました。冷え性なんです。」
「そうでしたか…」
「急にいなくなったら心配されるかと思いましてね…」
それから小一時間くらい、40年間勤めあげた会社の話や街のこと、これからの生活などを聞き、お互いの情報交換をしていつも通りウトウトと眠っておられました。
私はたかだか三年間しか通学しませんが、40年間も通い続けたなんて…スゴイ。
私が4歳の時からこのヒトは毎日毎日この同じ電車で会社に行き、家に居るよりも長い時間を通勤や会社で過ごし、人生そのものになっている仕事を辞めるってどんな気持ちなんだろう。ぐるぐるぐるぐる色んな事を考えて切なくなりました。いままで日本を支えてくれてありがとうございます。
金曜日、彼の仕事納めの日には貝原益軒の「養生訓」をプレゼントしようと思っています。ウチのヨーガのチラシもページの合間に忍ばせて…(笑)
by tomoko