3.12.2013

脳の中にいる天才_02

「進化における最初の創造的なプロセスは『時間の凍結』です。DNAが自己複製の前後で上体を保持することで、時間を凍結することに成功しました。そして、自己複製のために必要な『限られた空間』、つまり細胞ができました」

「それから『適応性』と『学習』が進化の過程で登場します。これは、創造性を妨げる原因にもなります。また、私たちは『情報を素早く処理』できるように最適化されています。目を開けてものを見て、状況を理解し、運動を始めるという一連の動作を行うのも、全く苦にならないのです。ところが、このような処理が楽にできる代わりに、脳は新しい方法で処理を行うことができなくなりました。そのため、私たちはしばしばものごとを違った角度から見られなくなります」

脳の中にいる天才 茂木健一郎

私たちは「すべてを知りたい」、「生命体としての安定を脅かす情報は欲しくない」という、ふたつの矛盾する欲求を持っています。

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