7.27.2013

時代を切り拓くリーダーたちへ~世界を変えるイノベーションとは~

「イノベーションを起こす要素は4つ。つまり、3つのA=Action、Awareness、Acceptance、それとネットワーク、とくにゆるい人間関係」
「Actionとは、なにかをしていること。 ジョブスは家でじっとしていたらIBMのポインタ・システムを盗むことは出来なかった。彼はシステムを作っていたからそれに気づき、有用化することが出来た」
「Awarenessとは、周辺視野に気づくこと。日々の生活や仕事では中心に集中することが求められるが、イノベーティブな発見は周辺視野に映っている。接着力の弱い接着剤を開発してしまった3Mの技術者は、ある日教会で賛美歌の本からしおりを床に落としてしまったときに、それを使ってポストイットを作ることを思いついた」
「Acceptanceとは、常識や固定観念や同調圧力にまったく影響されずにあたらしい価値を認めること。レコードがCDに変わったとき、CDがデータに変わったとき、新しい形式を否定することには結局なんのメリットもなかった」
「頭のいいコドモが家族がうるさい居間で勉強出来てしまう、ネガティブな社会的つながりや人間関係のなかで自分のやりたい事にコミット出来てしまう、つまり、ノイズのなかで集中出来る能力というのは前頭葉の働きなわけで、結構大切」
「ネットワークはその周辺=普段自分がいるコミュニティから離れたコミュニティとの弱い結びつきの部分に最もイノベーティブなヒントがある。弱いネットワークのメンテナンスがとても大切」

時代を切り拓くリーダーたちへ~世界を変えるイノベーションとは~ 茂木健一郎

ghostwriter