7.06.2013

40_日本言論知図_05

<冤罪>
「奈良女子大の浜田寿美男は、取調室での自白に至るメカニズムを指摘する。取り調べという圧力下で起こる自白には2タイプあるという。一つは取調べの辛さに耐えかねて捜査官に従ってしまう『強制迎合型自白』。もう一つが厳しい取調べで記憶があいまいになり、ひょっとして自分がやってしまったかもしれないと思い始めてしまう『強制自己同化型自白』があるという」

「99%もの有罪率という数字を可能にしていたのは、検察の強引な取調べです」
田原総一朗

<萎縮社会>
萱野稔人 「今は経済の先行きも暗く、政治の方向性も見えないまま、ものすごい閉塞感を覆っていますよね。そんななか、多くの人がねたみや同調圧力によって他人の足を引っ張る萎縮社会が広がっているような気がします」
田原総一朗 「その最悪の例が、堀江貴文ライブドア元社長を潰したことですね。村上ファンドを立ち上げた村上世彰の検挙もそう .. 当時、僕は東京大学や一橋大学、東京工業大学を取材したけど、みんな就職なんてしないと言っていた。ところが二人が社会からバッシングされたことで、ベンチャービジネスに対する希望がついえてしまった。なぜ既存のエスタブリッシュメントが二人を叩いたかというと、彼らは成りあがり者が嫌いだからですよ」
..
田原 「..ではなぜ日本では哲学が発展しなかったと思う?」
萱野 「..答えは見つかっていません」
田原 「僕はね、聖徳太子が原因だと思う .. で、仏教と神道どっちでいくか、という論争になったわけだ。神道と仏教はまったく違う。神道は神が天地創造をする。仏教は悟りの世界観。欧米なら宗教戦争になるところですよ。しかし聖徳太子は神道も仏教もどちらもやろうといった。これは良く言えば柔軟性だし、悪く言えば曖昧さなんだよ」
..
田原 「日本経済はあと5年我慢すれば、その先は大ハッピーだと思う。なぜかというと、5~6年経つと中国のホワイトカラーと日本の中間層の月給がトントンになるからです .. すると輸出が出来るようになる」

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