5.17.2013

ラマナ・マハルシ

あなたは多様性の中にいますから、あなたは深い理解のひらめきをもつというのです。あなたはこの多様性を本当のものと感じています。しかし単一性だけが本当なのです。多様性は、それ自身―その存在―を現す単一性の前に、消え去らなければなりません。単一性はいつも実在します。それは偽りの多様性の中へひらめきを送ることをしません。反対に、この多様性は真実を妨げません。真我の実現はつねに現存しており、あるときにはなく、他のあるときにはなるということではありません。例えば太陽は暗闇を知りませんが、他のものは太陽が接近すると消滅する暗闇について語ります。同様に、無知は妄想です。その実在しない本性が発見されるとき、それは取り除かれたと言われます。その上、太陽はあちらにありそしてあなたは太陽の光によって囲まれていますが、これを知るためには、あなたはあなたの目をその方向に向け直し、それを見なければなりません。そこでまた、真我はここかしこにあるけれども、修練だけによって見つけ出されるのです。

「不滅の意識 ラマナ・マハルシとの対話」


日本はいろいろな宗教がかなり原型を留めずに到達した場所なので、いろいろな宗教が「日々穏やかな気持でまじめに過ごすといいことがある」というテーゼの延長線上にあります。人々は、どんな宗教も「きっとそんな感じだろう」という無根拠かつ強力な儒教精神で消化吸収してしまう傾向があります。ヒンドゥー教や小乗仏教を学ぶときには、そのようなバリアをまず捨てて、「学校や社会で習った道徳的規範」の延長線上にない価値体系に論理的に取り組むという、高度に科学的な態度が求められます。

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