5.12.2013

23_「言葉とは何か」 丸山圭三郎


「私たちの生活している世界は、言葉を知る以前からきちんと区別され、分類化されているのではありません単語の持つ音の価値も、意味の価値も、その言語の体系の中だけで決定されるのであり、言葉が、あらかじめ区切られた独立の存在である物や概念の名前でないということは、多くの実例が実証しています。のちにも詳しく見るように、言語を構成する諸要素は、その共存それ自体によって互いに価値を決定しあっているのです。概念は言葉とともに誕生し、それぞれの単語は全体の体系のなかにおかれてはじめて意味をもち、その大きさ、意味範囲はその単語を取り巻く他の単語によってしか決められません。」

「言葉とは何か」 丸山圭三郎

これが入り口です。

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