6.11.2013

33_なるほどの対話 河合雅夫+吉本ばなな

河合:そうそう、一般の人が言うことを言わないというのは、すごいことなんですよ。
吉本:姉も私も漫画家や作家になったからいいようなものの、親としてはもっとも勧めにくい職業ですよね。「漫画家になりたいんだよね」、「小説家になりたい」、二人そろって、そんなことを言っていたら、「この人たち、心配」と思って、一般的な仕事を勧めたりしたと思います。私ならすると思う。そういうことに関しては、黙っていてくれた。それには本当に感謝しています。そのことで家族と戦わなくて済んだことは、ものすごくよかった。納得させるために修行の旅に出るとか、書生になるとか、そういうことをしなくてよかったのは、すごーくありがたかった」
河合:親が子どもの存在を認めてあげればいいのに、親のアイディアに入れ込もうとする。「○○大学に入れ」とか「○○に就職しろ」とか。それで潰されている子、だいぶいるんじゃないですかね。


なるほどの対話 河合雅夫+吉本ばなな