6.05.2013

31_脳が喜ぶ話

「木庭先生!」というと返事をしてくれない。「私はあなたにお教えしたことはございません」と。 .. 行ってることは間違ってると思いながら、先生に反旗を翻すのはまずいという心でいたら、本当の議論はできない。そういう精神なんです。これは日本の物理学教室ではかなり浸透している考え方だと思います。
_益川敏英(ノーベル賞理論物理学者)

まさにおっしゃったように、コンピュータのバイナリコードだったら、ある配列があったら「猫」をあらわすとか人為的に決まっているわけです。でも、脳の場合にはどうもそういうことにはなっていない。パーセプトロンも含め、今までの脳の数理モデルは、なぜ関係性によって意味が変わってくるのかをうまく説明したモデルがないので、益川先生の参戦があると非常に盛り上がりますし、心強いです。
_茂木健一郎

アインシュタインの相対性理論は、光速度不変とか色々ありますが、理論物理的に考えると非常にきつい縛りなんです。身動きができない。であるならば、アインシュタインの相対性理論になぜ自然が従っているのか問うてもいいだろう。問うということは、そうではない世界に行かないと説明できない。何かを説明する際に同じものを持ってきたら説明にならない。だから、我々の空間のなかんなぜ距離があるのか、光速度不変なのかという答えを求めるとすれば、おれが成り立っていないようなより深い理論があって、そこから説明されることになる。
_益川敏英(ノーベル賞理論物理学者)

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