4.15.2017

共同身体性

神保:たとえばね、このなかでアルゴリズムってことがすごくハラリは問題にするんですけど、人類にとって代わるものがアルゴリズムだっていうんですよ。人間の自我だとかっていうね、哲学者が言ってきたものが全部、近い将来崩れるっていうんですね。人間は簡単に、近い将来、入れ替え可能なものになるっていう。

宮台:もうなってますからね。

...

宮台:人間ていうのはアルゴリズムに還元できるのか?ぼくが言ってるような、言語的自動機械という意味でいいと思うんだけど、ぼくたちが今みたいなおろかなことをやっているのであれば、それは、完全に置き換えることが可能です。

神保:可能?

宮台:そう、置き替えちゃったほうがいい。

...

神保:ようするにこれはね、主体性なるものを否定しているんです。主体性っていうのは幻想だっていう話になってるんです。おそろしいですよ ... あらゆる哲学者が言ったことは、非常に稚拙な、初歩的なミスであるっていう前提で書いてるんだけど。

宮台:この話は、アマゾンの先住民族と非常にリンクしていて、言語的な自動機械を、逃れる道がどこにあるかっていうと、主体を放棄する道なんですよ。で、主体を放棄するっていうのはどういう意味ってことですよね。もっと自動機械になっていくのか?いやそうじゃない、アマゾンの先住民の、あるいはマヤ暦ならマヤ暦に従って自然や社会に対応する人間の生きたかっていうのを参考にしろと。そこには主体はないんですよ。あるとすれば、主体ではなくてある種の共同身体性があるんですよね。

ビデオニュースドットコム 2017年4月8日「今村復興相の「激怒」会見が露わにしたもう一つの重大な問題」無料放送。


ghostwriter