6.25.2015

東浩紀:人工知能問題ってのも、人工知能がニンゲンを越えるっている話も、だいたい周期的に出てくるんですよね(笑)。だからその、そこまでなんて いうか、あの、ニンゲンとはなにかっていうことが分かってない気がする。ニンゲンがなんで家族にこだわるのかとか、なんで所有にこだわるのかっていう。こ れは哲学のほうでは有名な思考実験だけど、たとえば眼球って、一個しかなくても結構大丈夫だから、人類全体のことを考えたら、盲人のヒトにランダムに、 (盲人でないヒトの中から)宝くじで当ててそいつの眼球を(片方)移植したほうがいいんですよ。

堀江隆史:あーそれいいですね。

東浩紀:でも、これ昔からいわれてるんだけど、絶対にニンゲンはこれやんないんですね。なんでやんないのかって、これ、この時点で膨大な理屈なんだけど、要はニンゲンそういうのがいやなんですよ。

宮台真司:感情的にね。

東 浩紀:でその、ニンゲン絶対こういうのがいやだみたいなことが、いくつか壁としてあって、その壁が何によって規定されてるかってよく分かってないから  .. そんななかで国家っていうのが残るかどうかってぼく結構関心があるの。この国民国家っていうのがみんな自然物だと結構思ってるけど、数世紀のもの でしかないから、結構面白い。であと、言語っていうものが壊れたときにどうなるか。


【徹底討論】インターネット変革、でもバカはバカ?(堀江貴文・東浩紀・宮台 真司)https://goo.gl/b978YL