6.03.2015

田園地帯

友人の20代の青年と話した。
ぼくのやってるヨガハウスに、ビジネスコンサルタントを呼んだら、
「受講料を2倍にして、入会金を取り、会費は自動引き落としにする」
「クラスの時間を短くして、照明を蛍光灯にして、床をフローリングにして、壁に大きな鏡を取り付ける」
「ヨガウエアを着る女性をターゲットに据えた、きらびやかなホームページとチラシと看板を作る」
「受講生が増えて、幽霊会員が増えて、収入が増えたら、高額の教師養成コースを作って自分のクラスをまかせられる人材を養成して、まかせる」
といいよ、というアドバイスをくれるだろうし、おれはそのとおりにして、うまくいけば不労収入で日々を過ごせるようになるだろう。
そうしたら、おれは長い休みを取って、田園地帯の小さな古い畳の家に住み、ヨガハウスを開いて、地味だけれども集まってくれた人たちに死ぬまで続く幸せをもたらすような、くもりひとつないヨガをやるでしょう。

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