8.18.2013

52_本の窓

菅原:協定の内容を自国よりに改定していくということをやっている国はあるのだろうか?
吉田:あります。ドイツでは米軍基地に対し、ドイツ国内法の順守や基地返還後の環境浄化責任を義務づけ、自治体による立ち入り調査を認めるよう改定されました。イタリアでは改定ではないですが、1998年に米軍機が低空飛行中にスキー場のロープウェーを切断し死者20人が出た事故を機に、イタリア政府が米軍機の低空飛行を実質的に禁止する措置を取りました。

本の窓(小学館の販促紙)2013年1月号
「私たちは、消耗品のままでよいのか」菅原文太×吉田敏浩