5.07.2016

ミミズ

「ミミズはシンプルで不完全な世界を見ていて、ニンゲンは複雑で完全な世界を見ている」
という考えのエゴイズムに気づきましょう、という教えが、われらが仏教やインド=ヨガ思想の書物にあります。
ぼくらが気づくべきことは「ニンゲンのほうがエラいという考えはエゴイスティックである」でも「意味づけの恣意性にとらわれていてはなかなか次に進めない」でもなくて「ぼくらはいったいなぜこんなに『自分の見ているものが世界の完全な姿で、しかも世界のすべてだ』と思いたいのか?」『ぼくらが世界だと思っている世界、ぼくらが自分だと思っている自分、ぼくらが価値だと思っている価値』を捨てることが、いったいなぜ太刀打ち出来ないほどの恐怖なのか?」です。

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