4.21.2018

帰ってきました

10日間の瞑想修行から本日帰ってきました!
連絡取れないことをお伝えできていない方も多く、申し訳ありませんでした!!
10日振りに携帯を手に取ると、私にしたらあり得ないほどメッセージが溜まっている〜三桁いったのは初めて(笑)



さて。10日前と比べて季節が移り変わっていることにびっくりしました。浦島太郎状態です。
参加初日には桜が散りつつあったのを道中楽しみましたが、帰りには水田に水が張られて山の木々の新芽が眩しく、日当たりの良いところはレンゲ草が咲きほこっていました。もう初夏?

瞑想道場では山桜が最終日にようやくはらはらと散りつつあり、何日も咲き続けたことに感激しました。山間の電波も届かないような美しく居心地のいいところにそれはあって、敷地内の庭は程よく手入れされ、野鳥も多く、どれだけ癒されたかわかりません。
ちょうどよい季節だったのでやさしい春の光に照らされた小川も木々も美しく、野鳥の鳴き声しか聞こえないような恵まれた環境でした。
いやー楽しかったです。

さて、修行はと言いますと。。
簡単ではありませんが、とてもよい経験になりました。
連続ではないにしても毎日時間にして約12時間座り続けることははっきり言って過酷です。挫折しそうになった人も結構いらっしゃったようです。
10日間、電子機器も使えないどころか他の参加者と話をすることもできませんので一切のコミュニケーションをとれません。でもこれが意外と心地良かったのです。人に話しかけられない安心感は悪いものではなく、コミュニケーションはよいことも多いのですが、意外と無意識に緊張を生んでいることを知りました。
誰とも話せないと自分と対話することができます。自分の内側の気づきがハンパありません。
言葉やコミュニケーションのエネルギーがどれだけ強く、お互いに影響しあっていることか。。
繰り返しになりますが…生まれてこのかた10日間ひと言も喋らなかったことなとかつてないのでいろんな気づきがあるんですよ、本当に。

心には日々刻々と刻まれた印象が残っていて、特によい印象と悪い印象がそれぞれ「執着」と「嫌悪」というカタチで残っていることが多いのですが、それにただ気づく(正しく向き合う)ことによって薄まっていってついには消えていくのです。
印象が深いほど何度も何度も出てきますし、まるで皮を一枚ずつ剥がすように表層の印象から気付かないレベルのことまで出てきます。意識レベルのものだけでなく無意識レベルのことまで解消するってものすごいことです。

実は、私がインドで半年かけて学び、気付いたことがほんの10日間で簡潔にしかも実践的に確立されている気がしました。
ブッダの教えに基づいている瞑想法ですが宗教団体でもないのでどんな宗派や宗教の方でも参加できますし、善意のみで成り立っているので参加費も寄付という感じです。食事を作ってくれる方々も指導者もボランティアで成り立っています。すごいことです!
ただ、もしこのような隔離された環境で、ほんの少しでも悪意のある団体だったとしたら個人に与える影響はものすごいので危険もはらんでいると思いますが、、、実際に参加してみてこれは素晴らしいと思えました。善意しか感じません。もしも機会があれば是非参加することをお勧めします。一生の宝に成りうると思います。(合掌)by tomoko

日本ヴィパッサナー協会