5.26.2015

宮越大樹_02

ぼくのよく話す、統合失調で自殺未遂を繰り返してるっていう女性、コーチングでセッションして結局変わっちゃったっていう話があります。最初はずーっと幻聴とか幻覚の話で苦しい苦しいって、次は家族関係で苦しい苦しい、やだやだって続くわけですよね。で、それ聴き切って聴き切って聴き切って、最後の最後に、ポンと出てくるわけですよ。ほかにはなにがいやなことがある?お母さんに面倒見させるのがイヤなのって、もう高齢のお母さんに、ずっと年寄りなのに面倒見させて、クルマも乗れないのに買いものに行かせて、かわいそうな思いをしている、それがイヤなんだ、心苦しいんだ、罪悪感感じるんだ、そうなんだ、本当はどうしたいんだ、そこで初めてオセロが、一枚ひっくり返るわけですよね。ずーっとくるくるくるくる、初めて一枚がひっくり返るわけです、そうすると、本当はって、昔はわたしクルマの運転出来たからって、クルマの運転して、お母さんをジャスコに連れていってあげたい、パタパタパタってひっくり返るわけです。で、やれるところからやろうって。いつか、クルマに乗れるっていうのを目指して、お母さんを乗せられるっていうのを目指して、がんばり始めるわけです。で、クルマに乗れるかどうかっていうのはどっちでもいいんです。残念ながらそのクライアントさんはこの前なくなりましたから、お母さんのことをクルマに乗せることは出来なかったよ、でもそこに希望を持って、チャレンジして、努力を続けたから、岡さんとの関係もかわっし、ウチのなかのことも手伝えるようになったし、全然違う最後を過ごすことが出来たってことですよ。希望を持つこと、そこに向かってチャレンジすることが人生を変えるんです。だから、野球選手にならなくたっていいんです。ビジョンはかなわなくたっていいんです。そこに向かって可能性を感じること、希望を持つことで、人生が前に進んでいく、思ったよりもやれた、思ったよりも進めた、っていう体験をしてもらいたいんですよ、ビジョンがかなうのだけが価値じゃないから。人生を希望で変えていきたいから。で、その一歩は、コーチが自分のことをイエスで受け止めてくれるっていうこと。

宮越大樹コーチング動画 最終講義Yesで受ける」より。
www.youtube.com/watch?v=F5cC-bgeVqA

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