11.10.2012

西宮

今日は西宮へ。複線が始まるS駅まではクルマで行きます。武庫川で開催される月イチのセミナー。先月興味深い話を聞いた。医学的治療法としてのヨガの可能性を探る医師チームがウクライナ(チェルノブイリ近郊)で行っている進行中のフィールドワークの話。約一年のインターバルをおいて再訪した現地医療施設で、ふたつの驚くべきことが起こりました(震災前にスタートしたプロジェクトなので場所は福島ではない)。

ひとつめは、被験者(被爆者)の発癌リスクのバロメータになる活性酸素量などの数値が激減していたこと。
ふたつめは、あれだけ丁寧に練習した体操が(従来のアーサナをかなり簡略化した、神経の状態の変化だけに目的を絞ったものであったにもかかわらず)全然違う体操になっていたこと。

癌が治るみたいなことは口が裂けても言いませんが、クスリを飲みながらストレスいっぱいの生活を続けるよりもはるかにハッピーな治療法の提唱として恐ろしく大切な意味があります。

そして健康が目的なら、エッセンスだけを極端に抽出した、アーサナの原型を留めないようなものだけが必要なのではという予感がします。

的を射ることが目的ではなくなってしまった弓道の達人のように、求道者として煩悩を超えてさまよう選択肢は残ります。

ghostwriter