12.04.2016

学校

岡田斗司夫ゼミ 7月12日

「カドカワドワンゴが、さまざまなクリエイターを講師に呼び、通信制スクールを作るそうです。成功すると思いますか?」
「これねー、いけると思いますよ、正直。なんでかっていうと、学校に行きたくない、行けない子供たちを、学校に行ってるという体(てい)で、囲い込むという意味では、すごくよくできたシステムだと思うんだよね。つまり、この通信制スクールというのが本当に学歴というものをあたえるものになるのであれば .. 不登校になってしまう人たちっていくらでもいるじゃん?そういう人たちは、フリースクールとか、無理でもいいからオヤを安心させるために学校に行くフリをしなきゃいけないじゃん?でも、人口のうち何%かはそういうのがダメな人っているのがいるわけだ。で、昔だったらそういう子には『学校に行け』って無理矢理、まあそういうオヤもいまだにいるけどさ、なにがなんでも行けとか、みんな言ってたんだとか、昔からツラくても行ってたんだと言うんだけどさ、昔それでいけても今は成立しないものっていくらでもあるじゃん?たとえば、前回アエラの人と話してた嫌婚という問題もそうだよね。昔はみんな、結婚してたんだ、だからいま結婚できないのは望みが高いからだとか、あれこれ文句付けてるからだ、お前の考え方が悪いんだ、お前が消極的だからだ、っていうふうに、すべて個人の責任にされてしまうんだけど、ところが、社会の責任っていうのがあいまいになってきて、個人の所得っていうのが豊かになるわけじゃないんだけど生活がどんどん安くなってきて生きやすい時代、娯楽というのが無料化されていく時代ではさ、こういう社会のお約束みたいなものがどんどん守れなくなるんだよね .. そういうお約束を僕らはもう守れなくなって久しいじゃん?であれば、ぼくらの息子、娘世代が学校に行けなくなるのもある程度当たり前なんだよね。で、その本音にだれもタッチしようとしてなかった。学校というのは行くのがあたりまえ、だからどうにかして楽しいようにしよう、学校がツライ、それは学校が悪いんだ、楽しい学校にしよう、おもしろい学校にしようっていう『学校に行くことが正しい』アプローチばっかりやってたのが、このカドカワドワンゴのアプローチは『学校に行きたくない子がいるのは当たり前だよね、では、そういうふうな子たちが通信教育を受けられて、学校に行ってるような、免罪符みたいなものがもらえて、同時に家から出なくてもかまわない仕組みっていうのはどうやればできるだろう』と。そういうやつらでも、それが『ニート』、『重み』、『負担』になるのかというとそうではない .. 。」

https://www.youtube.com/watch?v=BqOVCzDu2kY 00:24:00あたり。

きょうは日帰りトウキョウ。ヨガにフルコミットする来年への一歩目。

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