1.21.2013

闘う仏教_02

.. ずっと不法滞在を続けていたわけです。この問題が表面化してからは、当然のことながら、たびたび国外退去を命じられましたが、仏教徒たちの信仰心と熱意に支えられ、また彼らの協力を得て、幾度となく国籍取得を申請しました。その甲斐あって .. ところが1987年7月、私は逮捕されたのです。

闘う仏教 佐々井秀嶺

インドには出家ビザがないので、仏教やヒンズー教に帰依して出家した外国人は、不法滞在するか、インド国籍を取るか、就学や就労などの別名目のビザを取るしかありません。オーバーステイしてもパスポートが切れても出国することは出来ます。しかし再入国することは難しくなります。道のないところを歩いて密出国、密入国を繰り返すことは出来ますが、どこに行ってもムラ社会なので当局の目に付かずに外国人が長期間生活することは不可能です。
しかし法治国家とはとても言い難いインドでは、「真面目に修行しているから」という理由で大目に見てもらえる、または少額のバクシーシで見逃してもらえる、そもそも教団が払っているバクシーシに含まれているなどの裏技があります。

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