1.22.2013

004_ヨーガ根本経典

『1.18 もう一つの三昧は心の動きを止める想念を修習した結果生じた境地で、もはや行だけしか残っていない。』
要するに、こころのなかに起こってくる思慮分別を絶えず打倒していった結果、最後に心のなかがからっぽになった状態が無想三昧である。この時、意識の表面には一つの想念も動いていず、ただ意識下に沈殿している行すなわち過去の経験の潜在印象が残存しているだけである ... 心の動きを止めるのも一つの想念でなければならないが、この否定的想念はなんら積極的内容を持たない。だが、その否定の力は行として潜在意識内に残るのである。

ヨーガ根本経典 第二編 ヨーガ・スートラの解説 佐保田鶴治

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