4.04.2017

法の外にある共通感覚

宮台:フロイトまで遡るとね、法はかならず法を破ることの享楽を随伴するんですよ .. ぼくたちは、ちょっと前までは、建前と本音とか言って、結構ね、法を破って、焚き火ダメでも焚き火したり、煙草ダメでも煙草吸ったり、本当は売春ダメでも風俗で売買春したり、普通にあったんだけど、なんでそれが普通にあったのかというと、法の外側に共通の前提があるっていうふうに信頼し合えてるわけ。法を破っても、やりすぎはない、暴走はないっていうふうに、信頼し合えているから、法破りに関して寛容なんですよ。ところが、逆なんです、法の外側にある共通感覚を信頼できなくなると、人は法にしがみついて、法を破ってるやつを、一緒になってフィンガーポインティングすることで、擬似的なインチキ共同性を醸し出そうとする、それはどこの国でもまったく同じように生じていることなんだよね。

www.videonews.com/marugeki-talk/834

ghostwriter