9.05.2013

チンパンジー_02

京都大学霊長類研究所 松沢哲郎教授

.. あるチンパンジーが病気で寝たきり状態になった時、本来は動けなくなった自分の将来を絶望し、元気がなくなるかと思っていたところ、至って陽気に振る舞い続けていたという事例を紹介する。これはチンパンジーが自分の将来を悲観するという「そこにないもの」まで思いを巡らせることがないからではないかと松沢氏は言う。
 あらゆる物事の意味や背景、他との関係性など「そこにないもの」にまで思いを馳せる能力を授かった人間は、実際には存在しないものについてもあれこれ思い悩む。だから後悔もするし絶望もする。しかし、これは人間がもう一つのそこにないものである「希望」を持つ能力を持っていることも意味するのではないかというのが、松沢氏の説。

もっともっと深いことを話しているはず。バックナンバー350円。
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