4.14.2012

Peter Barakan

日曜日の朝はNHK FMのビーター・バラカン。ややくぐもった、知的でスウィートなしゃべりが溜まりません。今日はテキサス特集。ロック、ブルース、を数曲ずつと、スペイン語が一曲。

広い広いテキサス州をバスで走ったことがあります。早く物価の安いメキシコに抜けなければいけなくて、宿泊はしませんでしたが、サン・アントニオでちょっと街を歩いた。サン・アントニオは、広い道と黒いガラス張りの高層ビルと人気のない交差点がある、典型的な米国の都市であった。

サン・アントニオで国境行きの古いバスに乗り換えた。バスはゆっくり走り、休憩の町では人の話す言葉もスーパーの値札もスペイン語だけになった。

国境を越えると言葉がまったく通じなくなった。知っている言葉はフロンテーラ(国境)とアロス・ブランコ・ポル・ファボール(わたしに白いごはんをください)のふたつだけであり、どんどん南へ進むつもりだったので、メキシコはガイドブックも地図もなかった。

なんとかして鉄道駅にたどり着き、メキシコ・シティ行きの列車に乗り、寒い夜が明けて、暑い昼が過ぎてへろへろになったころ、おばさんがアルマジロの首にひもをつけて引きずりながら列車に乗って来た。アルマジロは鶏肉のような味がするとのことで、別のおばさんが購入した。アルマジロは列車の床で丸くならずにべったりとまっすぐに伸びて眠っていた。

ピーター・バラカンが終わると、ゴンチチの番組である。

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