サラリーマンを12年やったことがあります。全部旅行会 社で6社。日本で3社、米国とカナダで3社。旅行会社の
カウンターにはいろいろなひとが来ます。東京S社のカウ ンターにベビーカーを押してやって来たコロンビア人家族 は申しわけなさそうに自国に帰りたい、と言い(米国トラ ンジットのビザが取れないので、ほぼムリ)、大阪H社に 来たおじさんはタイで出家するんだけどどの寺がいいか? とわたしに訊き(知りません)、上海までのフェリー券を 手配してあげた女子大生はわたしのアドバイスを完全に無 視してほぼ民泊だけで陸路世界一周して帰って来ました。 自分の人生にコミットした、愛すべき人たちです。
わたしも同僚たちもその仕事がとても気に入っていました 。そこにいるとホンモノの人生を生きる人たちに会うこと が出来たからです。ぼくたちはハネムーンの手配が嫌いで した。トラブルがイヤという理由もありましたが、なによ りもくだらなかったからです。バレンタイン・チョコレー トの延長だったからです。
ぼくたちの生きている世の中は、バレンタイン・チョコレ ートの延長で覆われています。そこから外に出る良い方法 のひとつは、移動することです。移動にコミットすると移 住になります。自明の関係性の外から自分を見つめ直して 、自分を支えていたものがなになのか、それに支えてもら い続けるのか、いったいどうするのか全部自分で決めて、 あいまいなところをなにも残さない生き方に、いきなり直 面することが出来ます。
7月にfacebookに投稿した文章。
ghostwriter
わたしも同僚たちもその仕事がとても気に入っていました
ぼくたちの生きている世の中は、バレンタイン・チョコレ
7月にfacebookに投稿した文章。
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