11.25.2012

神話_01

私たちは、世界のものごと(事象)にあわせて名前を作り、言葉をつくり、概念を作って、論理的理解と価値体系を作っています(少なくともそのつもりです)が、「事象にあわせて概念を作っている」という部分を疑問視してみることから、構造主義の考え方を始めることができます。
人類の叡智が築いた知のシステムを崇拝するのをやめて、私たちが近代的な論理体系を持つようになる前にはどのように世界を理解していたのか、サカナが魚眼レンズで見ている世界が間違っていて、ニンゲンが見ている世界が正しいというのは欺瞞ではないのか、という問いを持ちます。
近代的な論理の枠組みにとらわれない認識方法は、未開部族の文化や、神話のなかに発見することが出来ます。いろいろなサンプルを調べ抜いて、根本にある共通の構造を見つければ、私たちが世界を理解するのに用いている認識方法の、レンズのゆがみや、そもそもの限界がそこにあるだろうという予想に基づくもくろみです。

ghostwriter