7.13.2019

活版印刷

活版印刷を復刻させた地元の印刷屋さんと仲良くなったので、いくつか絵を使ってもらっています。活版印刷は、現代の写真製版に至るまでの通過点として切り離せないものであり、人の手作業も入る趣のある印刷技術です。特に、捺した後の紙の凹凸が顕著で、現在もコアなファンが少なからず全国にいます。でもおそらく現役で扱っている印刷屋さんはおそらく全国で100社も無いと思います。
この活版印刷は15世紀初頭にヨーロッパ(ドイツ?)で発明された印刷技術で、日本に入ってきたのは16世紀とのこと。その後、鎖国などで国内ではほとんど発展しませんでしたが、
開国後、木版を扱う浮世絵の時代からこの活版印刷に時代が変わるまでにわずか3年ほど!驚くべきスピードで発展しました。現在のオフセット印刷(水と油が反発し合うことを利用した平面印刷)になるまで活版印刷は長いこと主流でした。

とまぁ、印刷の歴史を語ると長くなるのでこの辺で…明らかに歴史の一幕を飾った印刷技術が現代も残されていて嬉しい限りです。版として使われているのがアルミや銅板、樹脂など。腐食具合も凸版と凹版の違いだけで銅版画と一緒〜。いま悪戦苦闘している銅版画と似ていて愛おしい…(笑)
製版も美しいです(写真)。

この印刷屋さんにプレゼンして、いろいろ目論んでいるのですが…。

by tomoko