8.23.2012

宮台真司

街づくりは人々のニーズに応じてはいけない
人々のニーズ=安心・安全・快適 を追求すると、安心・安全・快適だけれども、人が幸せじゃない場所が出来上がる
街には、安心・安全・快適の追求コードを外れた要素が無数にあり、これらが人を幸せにしていると考える
人々の人生のスパン、あるいは人々が物事を見るときのスコープが限られているために、本当は何が自分たちを幸せにしているのかということに考えが及ばない
「街」を大きく主体と捉えて、自分たちはそれに寄生している存在にすぎないだと考える
街の真ん中にある邪魔で不要な労働を生む大木を除去するということが街にとって(=自分たちの幸せにとって)どういう意味を持つのか、それはヘソのゴマを取る行為なのか、あるいはヘソ自体を取り去ってしまう行為なのか
社会と世界を分ける、つまり、社会の外側に世界が広がっていると思えるかどうか

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