京都駅改札直結三省堂でデザインの本2冊。わしづかみ級2冊。すばらしい出会い。
ghostwriter
1.28.2015
1.27.2015
1.25.2015
1.22.2015
1.19.2015
1.17.2015
1.16.2015
神話
文脈:ビッグデータ処理技術の発達によって、AIが言語を理解する能力を備え、オペレーターによる記号化された情報だけでなく、世の中にあるすべての事象(言語化されたものとそうでないものを含む、すべての人間にとっての”意味”)を知識として取り入れて、一定のゴールに向かって働くことを始めたとき、なんらかの理由で(または当然の帰着として)そのアルゴリズムが人間の理解を超え(インセンティブの設計を行っているのが人間であり、それが結果的に人間に可能最大限の幸福をもたらすプログラムだったとしても)それを我々は受入れるべきなのかどうか、受入れないとすれば我々はいま何をすべきなのか?
宮台:いまの政治学や社会学で言えばね、感情と道徳がキーワードになってるんですよ。そんなものがキーワードになるとは、ちょっと前まではだれも思わなかったんですけど。つまりぼくたちの、進化生物学的な達成として存在するというような、結構素朴な感情のプログラムであるとか、ある社会に属することによって、人々が自然だと思うようなプラットフォーム、感情のプラットフォームとかっていうものに、結構規定されたゲームを行っているので、それを無視したインタラクションなんていうものはあり得ないし、逆にそれを肯定したインタラクションにするにしたとしても、さっきの達成の問題とかね、そういったことに関係するんだけど、これはマトリクス問題とか、映画ではよく出てくる主題なんですね。つまりその、ぼくたちがどうしようもなく埋め込まれて存在するもののなかで獲得している恣意性なのか、これ、選べない恣意性っていってるんですけどね、そうじゃなくていま松尾さんがおっしゃったような、そうしたスタディーズを前提とした上で、松尾さんチームが作ったプラットフォームだって理解するのでは、決定的に違うことなんですよ。例えばね、ジェネシス=創世記的な神話っていうのは、いろんな社会にあるんだけれども、社会を作った存在と、世界を作った存在ってやっぱり違っていて、社会を作った存在っていうのはね、必ず外からやってきた英雄、しかしこれ、死んじゃったりして、死んだ後に、つまり、雨降って地固まる的にね、新しい枠組みが出来る。これがね、社会が出来たっていう話なんですよ。ところが世界が出来たっていう話は、かならず、超越神なんですよ。僕たちがコミュニケーションできないような何者かがこの世界を作ったっていうふうに、理解をしないと、僕たちは耐えられないんですよ。この世界は、僕たちが受動的に、パッシブに、埋め込まれているものだと思っていたら、松尾さんチームが作ったものだっていったら、それはどんなに良いものでも、僕たちは耐えられないんですよ。そのことは神話研究からも分かるんです。特別な人が作っていいのは、社会、特別なローカルな社会んんですよ。ところがある感情の働き方とかね、世界の見え方ってことを含めた、世界がこうなってるってことを、誰かが作ったっていうことは、非常に僕たちは、だからこれは、選べない恣意性じゃなくて選べる恣意性なんだけど、僕たちには選べないけど、松尾さんには選べてるっていうね、そういう非対称性が出てくる。それは耐えられない。
www.videonews.com/marugeki-talk/708
videonews.com 2014.11.01より
わたしたちが何に耐えることが出来て、何に耐えることが出来ないか、それに耐えられないのは社会なのか個人なのか、それはそれぞれのフェイズにおいて足枷なのか、幸福をもたらす温床なのか。神話再び。
ghoswriter
宮台:いまの政治学や社会学で言えばね、感情と道徳がキーワードになってるんですよ。そんなものがキーワードになるとは、ちょっと前まではだれも思わなかったんですけど。つまりぼくたちの、進化生物学的な達成として存在するというような、結構素朴な感情のプログラムであるとか、ある社会に属することによって、人々が自然だと思うようなプラットフォーム、感情のプラットフォームとかっていうものに、結構規定されたゲームを行っているので、それを無視したインタラクションなんていうものはあり得ないし、逆にそれを肯定したインタラクションにするにしたとしても、さっきの達成の問題とかね、そういったことに関係するんだけど、これはマトリクス問題とか、映画ではよく出てくる主題なんですね。つまりその、ぼくたちがどうしようもなく埋め込まれて存在するもののなかで獲得している恣意性なのか、これ、選べない恣意性っていってるんですけどね、そうじゃなくていま松尾さんがおっしゃったような、そうしたスタディーズを前提とした上で、松尾さんチームが作ったプラットフォームだって理解するのでは、決定的に違うことなんですよ。例えばね、ジェネシス=創世記的な神話っていうのは、いろんな社会にあるんだけれども、社会を作った存在と、世界を作った存在ってやっぱり違っていて、社会を作った存在っていうのはね、必ず外からやってきた英雄、しかしこれ、死んじゃったりして、死んだ後に、つまり、雨降って地固まる的にね、新しい枠組みが出来る。これがね、社会が出来たっていう話なんですよ。ところが世界が出来たっていう話は、かならず、超越神なんですよ。僕たちがコミュニケーションできないような何者かがこの世界を作ったっていうふうに、理解をしないと、僕たちは耐えられないんですよ。この世界は、僕たちが受動的に、パッシブに、埋め込まれているものだと思っていたら、松尾さんチームが作ったものだっていったら、それはどんなに良いものでも、僕たちは耐えられないんですよ。そのことは神話研究からも分かるんです。特別な人が作っていいのは、社会、特別なローカルな社会んんですよ。ところがある感情の働き方とかね、世界の見え方ってことを含めた、世界がこうなってるってことを、誰かが作ったっていうことは、非常に僕たちは、だからこれは、選べない恣意性じゃなくて選べる恣意性なんだけど、僕たちには選べないけど、松尾さんには選べてるっていうね、そういう非対称性が出てくる。それは耐えられない。
www.videonews.com/marugeki-talk/708
videonews.com 2014.11.01より
わたしたちが何に耐えることが出来て、何に耐えることが出来ないか、それに耐えられないのは社会なのか個人なのか、それはそれぞれのフェイズにおいて足枷なのか、幸福をもたらす温床なのか。神話再び。
ghoswriter
1.15.2015
心理てすと
最近iPhoneでラジオを聴いているのですが、たまたま聴いた番組のゲストに心理学者さんが出ていていくつか心理テストしてました。そのうちの一つ。
「あなたが道を歩いていると、財布が一つ落ちていました。
それはどんなお財布ですか。具体的に言ってみてください。」
私はとっさに古典的な唐草紋様のがま口が浮かびました。でも、唐草模様のがま口のくせにやけに馬鹿でかく、これ本当に財布なんかいな??というくらい自己主張があるやつ…。
診断結果は「そのお財布はあなたのパートナーあるいは理想としている人です。」だって。
…唐草模様のがま口?…そうだったのか…(^_^;)
ちなみに顕さんにやったら、黒くて薄い二つ折りのありきたりで凡庸なやつ…だって。私かぁ…。
by tomoko
「あなたが道を歩いていると、財布が一つ落ちていました。
それはどんなお財布ですか。具体的に言ってみてください。」
私はとっさに古典的な唐草紋様のがま口が浮かびました。でも、唐草模様のがま口のくせにやけに馬鹿でかく、これ本当に財布なんかいな??というくらい自己主張があるやつ…。
診断結果は「そのお財布はあなたのパートナーあるいは理想としている人です。」だって。
…唐草模様のがま口?…そうだったのか…(^_^;)
ちなみに顕さんにやったら、黒くて薄い二つ折りのありきたりで凡庸なやつ…だって。私かぁ…。
by tomoko
1.10.2015
1.08.2015
1.06.2015
マトリョーシカ
神保:..権威に対する妄信みたいなものがまだ続いてしまっていて.. どう見ますか?そこは。
宮台:昔、藤田省三って人がね、日本に置ける権威の構造に着いて、天皇制をベースにした奇妙な構造っていうのを話しているんですよ。あのね、例えば一神教の文化では、権威の源泉は「神の中の神」「主なる神」なんですよね。ところがミカドは、ミカドに限らず日本では部族的なシャーマンもそうなんだけど、ミカドは権威の起点ではないんですよ。ミカドは「祀る人」なんですよ。「祀られるなにか」っていうのがあるわけなんですよ。で、「祀られるなにか」をよく見ると、それもまた「祀る人」なんですね。で、その「祀られるなにか」をよく見ると、それもまた「祀る人」なんです。
神保:マトリョーシカね。
宮台:マトリョーシカだし、無限退行なんですね。どこかに権威の起点があるというわけではない。いくらなんでも「銀行を潰しはしないだろう」というときに「銀行」の向こう側に政府がいるわけでしょ?でも政府が当事者能力をなくす可能性があるわけでしょ?「政府が当事者能力をなくすなんてことはないだろう、アメリカがなんとかしてくれる」..よくわからないけど(笑)。要はね、起点がないんです、日本はいつも。藤田省三は、それがすごく危険なことだと考えた。彼は天皇制に対して公式的にはもちろん非常に批判的だった。しかし日本的なるものの構造がそこにあるというふうにアンビバレントな感情を持っていた。日本的なものの特徴はね、権威の起点がないんですよ。しいて遡ると、時間の無限遠点に消えてるんです。
2015.01.03ビデオニュースより。
ghostwriter
宮台:昔、藤田省三って人がね、日本に置ける権威の構造に着いて、天皇制をベースにした奇妙な構造っていうのを話しているんですよ。あのね、例えば一神教の文化では、権威の源泉は「神の中の神」「主なる神」なんですよね。ところがミカドは、ミカドに限らず日本では部族的なシャーマンもそうなんだけど、ミカドは権威の起点ではないんですよ。ミカドは「祀る人」なんですよ。「祀られるなにか」っていうのがあるわけなんですよ。で、「祀られるなにか」をよく見ると、それもまた「祀る人」なんですね。で、その「祀られるなにか」をよく見ると、それもまた「祀る人」なんです。
神保:マトリョーシカね。
宮台:マトリョーシカだし、無限退行なんですね。どこかに権威の起点があるというわけではない。いくらなんでも「銀行を潰しはしないだろう」というときに「銀行」の向こう側に政府がいるわけでしょ?でも政府が当事者能力をなくす可能性があるわけでしょ?「政府が当事者能力をなくすなんてことはないだろう、アメリカがなんとかしてくれる」..よくわからないけど(笑)。要はね、起点がないんです、日本はいつも。藤田省三は、それがすごく危険なことだと考えた。彼は天皇制に対して公式的にはもちろん非常に批判的だった。しかし日本的なるものの構造がそこにあるというふうにアンビバレントな感情を持っていた。日本的なものの特徴はね、権威の起点がないんですよ。しいて遡ると、時間の無限遠点に消えてるんです。
2015.01.03ビデオニュースより。
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