左から100均(泳いだら非防水であることが分かった)、1,000円のカシオ(愛用し過ぎてベルト切れ)、10,000円くらいのセイコー(角が破損して水が入った)。なんと3本も腕時計を持っていたのですが全滅したので、選びに選んで1,000円カシオと同型で5気圧防水で3,000円のものを購入。存在感、機能、価格、薄さなど、あらゆる点でパーフェクト。わたしを満足させるウォッチは今のところ世界にこの一本しかありません。
デジタル時計の良いところは、毎時のピッとアラームが鳴るところ。
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7.30.2013
47_頭山満と玄洋社
民族主義思想の本をまとめて何冊か借りました。頭山満を大好きな人たちが執筆していて読みにくいですが、たまたま今日運転しながらずっと聴いていたvideonews.comの鈴木邦男の話と当然ながらシンクロし興味深いところがありました。
イデオロギーの(または自分という個人が持つイデオロギーの)は絶対的な根拠を持つことを運命づけられていて、そのことはヒダリであれミギであれ内ゲバとかネット右翼と思想右翼の対立なんかが、相手が倒れるまで続く妥協のない争いになったりすることにも現れていますが、その事実が端的にイデオロギーがアイデンティティを代弁しているという側面をはからずも示しています。つまり、自分の思想が、絶対の根拠に裏付けられた、よりピュアなものであり、その絶対性において劣る他者の価値を否定する(否定したいという欲求をストップするブレーキがない)という思考パターンを辿りがちである。
そもそもイデオロギーが複数あって自由選択の対象になっているという時点で、絶対的根拠がないことは明白で、イデオロギーどうしの争いは、多くの場合アイデンティティどうしの争いに帰結します。
人間が地球外生物が住む星に辿り着いて、彼らの言語が理解出来て、その社会の営みにおいて複数のグループが互いに相手を死滅させたり財産を略奪するためではなく戦っていたとしたら、人間はそれぞれのグループが敵を攻撃する論理的根拠には関心がなく、彼らが何を守るべく戦っているのかという部分が興味の対象になります。何のために戦っているのか。人間は、彼らの激しいまでのアイディンティティへの執着をそこに見ることになり、アイデンティティとは虚構の自己を守るための、絶え間ざる更新が運命付けられた、砂に描かれた水絵のようなものだという事実に至ります。
http://www.videonews.com/asx/marugeki_backnumber_pre/marugeki_641_pre.asx (preview)
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イデオロギーの(または自分という個人が持つイデオロギーの)は絶対的な根拠を持つことを運命づけられていて、そのことはヒダリであれミギであれ内ゲバとかネット右翼と思想右翼の対立なんかが、相手が倒れるまで続く妥協のない争いになったりすることにも現れていますが、その事実が端的にイデオロギーがアイデンティティを代弁しているという側面をはからずも示しています。つまり、自分の思想が、絶対の根拠に裏付けられた、よりピュアなものであり、その絶対性において劣る他者の価値を否定する(否定したいという欲求をストップするブレーキがない)という思考パターンを辿りがちである。
そもそもイデオロギーが複数あって自由選択の対象になっているという時点で、絶対的根拠がないことは明白で、イデオロギーどうしの争いは、多くの場合アイデンティティどうしの争いに帰結します。
人間が地球外生物が住む星に辿り着いて、彼らの言語が理解出来て、その社会の営みにおいて複数のグループが互いに相手を死滅させたり財産を略奪するためではなく戦っていたとしたら、人間はそれぞれのグループが敵を攻撃する論理的根拠には関心がなく、彼らが何を守るべく戦っているのかという部分が興味の対象になります。何のために戦っているのか。人間は、彼らの激しいまでのアイディンティティへの執着をそこに見ることになり、アイデンティティとは虚構の自己を守るための、絶え間ざる更新が運命付けられた、砂に描かれた水絵のようなものだという事実に至ります。
http://www.videonews.com/asx/marugeki_backnumber_pre/marugeki_641_pre.asx (preview)
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7.29.2013
「日本はどこに向かっているのか」
日本では、野党が過去20年間にわたって、二大政党制という巨大な目標に向かって根気よく戦略的かつ着実に前進し、遂にこれを実現することに成功した。しかし政権を担当することになった新与党は、強大な官僚と米国を前に驚くほど無力であり、今回の選挙で完全に息の根を絶たれた。二大政党を実現した勢力の中心にいた優れた政治家は、その選挙における圧倒的な強さを瞬時に失い、自分のグループにたった一議席をも獲得することが出来なかった。日本におけるこの20年間の自浄作用とでも言うべき脱皮への忍耐強い努力と営みは、国民の判断によって完全な敗北に追い込まれたのだ。
http://hlsp01.videonews.com/flash/?U2FsdGVkX18sgJf4VoL3bb4pG%2BmVAaBPfXv0D5GCXjE%3D
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http://hlsp01.videonews.com/flash/?U2FsdGVkX18sgJf4VoL3bb4pG%2BmVAaBPfXv0D5GCXjE%3D
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7.28.2013
46_就活言論 宮台真司_06
「.. ただ、僕はそうした不動の道者としての性質が、どんなレベルであれ、公的なものを志向するものであってほしいと思います。あたかも曼荼羅のように、見る人が見れば、どんなミクロな手段にも、マクロな目的と同型の『何か』が宿っていてほしい」
「ユニセフで働きますとか、無医村で医者になります、というようにいかにも公的な目標に見えつつ、実はそこに向かおうとする動機が承認欲求という私的エゴイズムにすぎないという『よくある話』を言うのではありません。見えないものにこそ天使が宿るのです」
「今から100年前にマックス・ウェーバーが記しています。労働者をもっと働かせようと思って、倍働いたら倍払うぞと激励する。倍貰えたら倍働く。それが近代社会では当たり前だが、伝統社会では、倍もらえたら半分しか働かないのが当たり前だった、と。」
「こうした社会学の思考に親しんでいれば、仕事であれ消費であれ、自己実現に向けた強い動機がある場合には、それによって埋め合わせられねばならない不安や空隙があるのではないか、と疑うのが自然になります」
「人間が何か先験的・超越的な価値を実現するために生まれてきたなんてことは絶対にあり得ない。まして、超越的な価値を実現しなければならないなんてことも絶対にあり得ない」
「.. 古来、人は、昨日あるように今日あり、今日あるように明日もある、というような生活をしてきました。そうやって何万年も何十万年も生きてきた。これからもそれが続くしかありません」
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「ユニセフで働きますとか、無医村で医者になります、というようにいかにも公的な目標に見えつつ、実はそこに向かおうとする動機が承認欲求という私的エゴイズムにすぎないという『よくある話』を言うのではありません。見えないものにこそ天使が宿るのです」
「今から100年前にマックス・ウェーバーが記しています。労働者をもっと働かせようと思って、倍働いたら倍払うぞと激励する。倍貰えたら倍働く。それが近代社会では当たり前だが、伝統社会では、倍もらえたら半分しか働かないのが当たり前だった、と。」
「こうした社会学の思考に親しんでいれば、仕事であれ消費であれ、自己実現に向けた強い動機がある場合には、それによって埋め合わせられねばならない不安や空隙があるのではないか、と疑うのが自然になります」
「人間が何か先験的・超越的な価値を実現するために生まれてきたなんてことは絶対にあり得ない。まして、超越的な価値を実現しなければならないなんてことも絶対にあり得ない」
「.. 古来、人は、昨日あるように今日あり、今日あるように明日もある、というような生活をしてきました。そうやって何万年も何十万年も生きてきた。これからもそれが続くしかありません」
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7.27.2013
時代を切り拓くリーダーたちへ~世界を変えるイノベーションとは~
「イノベーションを起こす要素は4つ。つまり、3つのA=Action、Awareness、Acceptance、それとネットワーク、とくにゆるい人間関係」
「Actionとは、なにかをしていること。 ジョブスは家でじっとしていたらIBMのポインタ・システムを盗むことは出来なかった。彼はシステムを作っていたからそれに気づき、有用化することが出来た」
「Awarenessとは、周辺視野に気づくこと。日々の生活や仕事では中心に集中することが求められるが、イノベーティブな発見は周辺視野に映っている。接着力の弱い接着剤を開発してしまった3Mの技術者は、ある日教会で賛美歌の本からしおりを床に落としてしまったときに、それを使ってポストイットを作ることを思いついた」
「Acceptanceとは、常識や固定観念や同調圧力にまったく影響されずにあたらしい価値を認めること。レコードがCDに変わったとき、CDがデータに変わったとき、新しい形式を否定することには結局なんのメリットもなかった」
「頭のいいコドモが家族がうるさい居間で勉強出来てしまう、ネガティブな社会的つながりや人間関係のなかで自分のやりたい事にコミット出来てしまう、つまり、ノイズのなかで集中出来る能力というのは前頭葉の働きなわけで、結構大切」
「ネットワークはその周辺=普段自分がいるコミュニティから離れたコミュニティとの弱い結びつきの部分に最もイノベーティブなヒントがある。弱いネットワークのメンテナンスがとても大切」
時代を切り拓くリーダーたちへ~世界を変えるイノベーションとは~ 茂木健一郎
「Actionとは、なにかをしていること。 ジョブスは家でじっとしていたらIBMのポインタ・システムを盗むことは出来なかった。彼はシステムを作っていたからそれに気づき、有用化することが出来た」
「Awarenessとは、周辺視野に気づくこと。日々の生活や仕事では中心に集中することが求められるが、イノベーティブな発見は周辺視野に映っている。接着力の弱い接着剤を開発してしまった3Mの技術者は、ある日教会で賛美歌の本からしおりを床に落としてしまったときに、それを使ってポストイットを作ることを思いついた」
「Acceptanceとは、常識や固定観念や同調圧力にまったく影響されずにあたらしい価値を認めること。レコードがCDに変わったとき、CDがデータに変わったとき、新しい形式を否定することには結局なんのメリットもなかった」
「頭のいいコドモが家族がうるさい居間で勉強出来てしまう、ネガティブな社会的つながりや人間関係のなかで自分のやりたい事にコミット出来てしまう、つまり、ノイズのなかで集中出来る能力というのは前頭葉の働きなわけで、結構大切」
「ネットワークはその周辺=普段自分がいるコミュニティから離れたコミュニティとの弱い結びつきの部分に最もイノベーティブなヒントがある。弱いネットワークのメンテナンスがとても大切」
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フォーラム
ローカル・コミュニティ・ビジネス・フォーラム。
「継続する」ではなく「やめない」「楽しむ(やりたい)」
知らなかったコトバ「希望学」
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/希望学
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「継続する」ではなく「やめない」「楽しむ(やりたい)」
知らなかったコトバ「希望学」
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/希望学
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7.24.2013
46_就活言論 宮台真司_05
「『仕事での自己実現』が、マルクスが企図した本来性の回復なのか、多品種少生産時代を迎えた<システム>のマッチポンプなのか、先験的には言えません。でも、本拠地を失ったがゆえに仕事における承認を求めるしかなくなったのならば、その限りでは答えは明白です」
「.. いずれの場合も、長い間働くうちに『勤勉さや忠誠心が大切だ』『分相応にこつこつやり遂げることが大切だ』などの職業倫理が身に付き、気がつくと当然のように『生活=仕事』『仕事=人生』となって、仕事抜きの自分を考えることができなくなっただけです」
「.. そんな可能性の低いことに賭けるよりも、勤め先が倒産してり売上げ減で給料が下がったりして仕事で不本意な目に遭っても、承認から見放されず尊厳(自己価値)を手放さなくて済むような関係性を-つまりは本拠地を-仕事以外の場で構築維持するほうが現実的です」
<転職希望率の推移> 総務省資料
「.. いずれの場合も、長い間働くうちに『勤勉さや忠誠心が大切だ』『分相応にこつこつやり遂げることが大切だ』などの職業倫理が身に付き、気がつくと当然のように『生活=仕事』『仕事=人生』となって、仕事抜きの自分を考えることができなくなっただけです」
「.. そんな可能性の低いことに賭けるよりも、勤め先が倒産してり売上げ減で給料が下がったりして仕事で不本意な目に遭っても、承認から見放されず尊厳(自己価値)を手放さなくて済むような関係性を-つまりは本拠地を-仕事以外の場で構築維持するほうが現実的です」
<転職希望率の推移> 総務省資料
7.22.2013
46_就活言論 宮台真司_03
「企業とは、メンバーシップを含めて、『定常状態』(constancy)、あるいは『動的な均衡』(dynamic equilibrium)を保つシステムであり、環境が変化すればそれに応じてどのようにも変化する何者かだ、というふうに理解されるようになりました。
..
そこでは目標さえも取り替え可能になります。
..
花札屋だった任天堂が、今ではゲーム機のメーカーであり、あるいは公共目的で利用される端末のメーカーです。ミシンのメーカーだったブラザーは、今ではプリンターやファックスなど事務機器のメーカーです。
..
企業は、目標を共有する集団ではなく、事故運動するシステムです。共有目標-例えば何を作って儲けるか-自体が、システム存続のためにいかようにも取り替えられます。恐竜の一部が恐竜絶滅後に連続的に鳥類に進化したようなことが、起こるということです。
..
進化生物学の命題としてよく知られるように、『適応』しすぎると『適応力』が落ちます。このことは『進化の袋小路(deadend)』という概念として知られます。『適応』が過ぎた結果、環境が変化した場合、特殊な環境に特化した器官をどうにもできなくなる状態です
..
学歴が、採用を境に業績から属性にシフトしたのは、企業が『適応』をもっぱら求めた時代の話。新しい市場環境や経営環境ゆえに企業は、従来と違って人材に『適応力』を期待し始めます」
ghostwriter
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そこでは目標さえも取り替え可能になります。
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花札屋だった任天堂が、今ではゲーム機のメーカーであり、あるいは公共目的で利用される端末のメーカーです。ミシンのメーカーだったブラザーは、今ではプリンターやファックスなど事務機器のメーカーです。
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企業は、目標を共有する集団ではなく、事故運動するシステムです。共有目標-例えば何を作って儲けるか-自体が、システム存続のためにいかようにも取り替えられます。恐竜の一部が恐竜絶滅後に連続的に鳥類に進化したようなことが、起こるということです。
..
進化生物学の命題としてよく知られるように、『適応』しすぎると『適応力』が落ちます。このことは『進化の袋小路(deadend)』という概念として知られます。『適応』が過ぎた結果、環境が変化した場合、特殊な環境に特化した器官をどうにもできなくなる状態です
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学歴が、採用を境に業績から属性にシフトしたのは、企業が『適応』をもっぱら求めた時代の話。新しい市場環境や経営環境ゆえに企業は、従来と違って人材に『適応力』を期待し始めます」
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秩序
わたしたちは世界を理解するために、それを無数のコトバで分割しました。わたしたちが世界の秩序だと思っているものはコトバの秩序に過ぎず、本当の秩序や意味といったものがその向こうにあるとしたらどうやってたどり着くか?
http://www.facebook.com/photo.php?fbid=10151730254154631&set=a.10151536385544631.1073741831.9944414630&type=1&theater
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http://www.facebook.com/photo.php?fbid=10151730254154631&set=a.10151536385544631.1073741831.9944414630&type=1&theater
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7.21.2013
46_就活言論 宮台真司_02
「<社会を空洞化させるような仕事の仕方>の容認と、<人生を空洞化させるような仕事の仕方>は表裏一体です」
「『他人と同じだけ時間を与えられて受験勉強した結果、どのランクの大学に入れたか』が事務能力の有無を示すと考えられたのです」
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7.20.2013
丹波ひと大学 プレカレッジ
11月より神戸で開催。
主催者藤本さんのブログ記事と、案内PDF。
www.3shin5kan.com/2013/07/721.html
www.kenwatanabe.jp/hitodai_01.pdf
www.kenwatanabe.jp/hitodai_02.pdf
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主催者藤本さんのブログ記事と、案内PDF。
www.3shin5kan.com/2013/07/721.html
www.kenwatanabe.jp/hitodai_01.pdf
www.kenwatanabe.jp/hitodai_02.pdf
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46_就活言論 宮台真司
「災害ユートピア」とは、災害になると普段利用しているシステムが全く利用できなくなるので、システムを前提にした地位役割が無効化し、代わりに完全平等と利他性を二要素とする協働空間が前景化することを言います。日本でも阪神・淡路大震災で経験しました。
でもシステムが復旧するにつれて、システムと結びついた地位役割や、それと結びついたルーティンが復活します。完全平等と利他性を柱とする「災害ユートピア」は、「あれはいったいなんだったんだろう」という具合に、儚く消え去ります。それは万国同じです。
...
<従来のゲームが前提に充ち満ちたものだという感覚>-僕は「震災後の意味論」と呼びます-が、『魔法少女まどか・マギカ』や『コクリコ坂から』など震災前から企画されて震災後に完成したアニメ表現も先取りされています。不思議なことです。
今から15年前、オウム事件前から企画されてオウム事件後に完成した『新世紀エヴァンゲリオン』が、<イデオロギーないし宗教的な大言壮語が全て自意識の相関物にすぎないという感覚>-オウムの意味論-を先取りしていました。それとよく似た事態です。
「就活言論」 宮台真司
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でもシステムが復旧するにつれて、システムと結びついた地位役割や、それと結びついたルーティンが復活します。完全平等と利他性を柱とする「災害ユートピア」は、「あれはいったいなんだったんだろう」という具合に、儚く消え去ります。それは万国同じです。
...
<従来のゲームが前提に充ち満ちたものだという感覚>-僕は「震災後の意味論」と呼びます-が、『魔法少女まどか・マギカ』や『コクリコ坂から』など震災前から企画されて震災後に完成したアニメ表現も先取りされています。不思議なことです。
今から15年前、オウム事件前から企画されてオウム事件後に完成した『新世紀エヴァンゲリオン』が、<イデオロギーないし宗教的な大言壮語が全て自意識の相関物にすぎないという感覚>-オウムの意味論-を先取りしていました。それとよく似た事態です。
「就活言論」 宮台真司
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